こんにちは

いつもブログを見てくださって、ありがとうございます。

今日は盛大に、チクチクしております。

原因はFRPの粉粉たち。

かわいそうなわたしの腕。エンジンのセッティングのために、せまーいスペースに腕を突っ込んで、デッキ裏とかについているガラス繊維に思いっきりいじめられております。

が、エンジンセッティング全行程のうち、3分の2は終了。あともう少しです。

動画も編集中なのですが、まだもうちょっと時間かかるので、先にブログに静止画でアップしますね。

エンジン吊り上げ開始

3月18日に到着したスズキDF325APXX。

エンジンを運送してくれる福山通運のお兄さんが「いつものと違って、これはデカいな~って、営業所で話題になってたんですよー。」と言うほど、スズキの中ではMAXに大きいエンジンです。

(馬力マックスは同じブロックでDF350があります)

ボートにセッティングするために、外枠を外したら輸送用ベースを取り付けた状態で、まず吊り上げます。

吊り上げたところに艇体をドッキングさせるわけです。

もうちょっと吊り上げたらベースの枠を外してエンジン本体がフリーダムになります。

トランサムのセンターを罫書きして、エンジンの取付ボルトの位置を割り出します。

ボルト穴をあける前に、位置決めをして仮のアタリをつけておきます。

チルト角度を調節したり、高さを微調整したりして、正しい位置にエンジンを持っていくのですが、その間の作業ではいきりたった会話が続きまして(ケンカじゃないよ笑)、知らない人とか新人さんとかいたら「こわっ」って思っちゃうかもしれないけど、それだけ真剣に正確に作業進めることに夢中になってるってことなので、どうかお気になさらず。

エンジンは左右3本ずつ計6本のボルトで取り付けるのですが、いちばん下のボルトは艇体の内部、手が入りづらいところでナットを締めこまないといけないのです。

どこから手を突っ込むか、場所を探っている写真です。

入りやすいところは、ウエイストタンク(トイレの排水タンク)や、清水タンクが鎮座しているので手は届きません。

ボストンホエラーはアメリカでは通常、工場でエンジンをセットして出荷されるので、普通はエンジン取り付けしてからこういうタンク類をセットするんだろうなぁ。

日本はエンジンを現地取付するから、なかなかにたいへんな作業なのです。

取付位置が決まり、ボルト穴をあけて、いよいよボルトセッティング。

ドキドキします。

ボルト穴をあけている作業は、動画を撮ってあるので後日編集してアップしますね。

一番下のボルトに、どうやってナットをかけたかというと、スターンベンチシートを一式取り外して、その先隙間に体を滑り込ませて、腕を伸ばして片手でナットとワッシャーをはめて、メガネレンチでおさえるというアクロバティックな体制の作業となりました。

頭に血が昇る逆さづりの刑。タンクとかなければ、大した作業じゃないんだけどね。

その点、国産艇は楽です。特にトーハツTF23Xとかは、本当にスペースが広くとられているので作業がしやすいボートです。

無事にボルト6本が取り付けられまして、天井から吊っていたチェーンブロックも取外し。

今回のボルト締めは、過去に例がないほどすんなりとうまくいきました。

ボストンホエラーは、トランサムの厚みが標準より5センチ以上厚いので、特別に長いボルトを用意しての取付です。

油圧ステアリングの接続と、メインハーネスのケーブル通しも本日終わりまして、明日からはコネクティング作業と、キーレススタート接続作業です。

まだFRPの粉がチクチクしてる。