故障修理を直していこうとするとき、壁にぶち当たることがあります。

原因が単一ではっきりわかっている場合はいいのですが、なかなか特定できないこともあります。

一つを潰しても症状がかわらなかったり、場合によってはますます、悪化してしまったり。

「ここが原因かも」と考えられる部品がいくつかある場合、いちばん価格が低いものから交換していきます。

点火プラグ、ヒューズ、燃料ホースetc

DF150

スズキ船外機は、タコメーターのランプ&ワーニングブザーの鳴動の組み合わせで、簡易的な故障診断ができるのですが、ワーニングが出ていないときは、パソコンを接続してエンジンに記録された現在から過去にかけての状態を検査します。

各部に設置されているセンサーからのエラー信号を記録しているのですが、センサーが設置されていない場所の故障は、ひとつひとつ原因を探っていくことになります。

DF150

我々の経験値ではカバーできない故障の場合、メーカーの知恵も拝借して原因を突き止めていくのですが、メーカーでも経験のない故障が、たまにあるんですよ。

その場合も、ひとつひとつ、正常なところを潰していって、原因個所を突き止めていきます。

船外機も総運転時間が増えていき、使用年数も長くなると、思わぬところに不具合が出てくることがあります。

故障個所の診断がついても、エンジンが正常に作動するために必要な機能に致命的な異常が見つかったり、部品を交換するための工程が膨大になったりする場合は、買い替えをお勧めすることもあります。

載せ替えは、こちらも「なんか負けた気がする」結末で悔しさ半分、ということろになってしまうので、「ここだ!」が見つかって正常に戻ってくれると、勝った気がして嬉しい結末です。

調子よくなったエンジンの始動音は、ボート屋としても嬉しい響きです。

Enjoy Your Boat Life