こんにちは。
いつもブログを見てくださって、ありがとうございます。
うちのブログ、ボートオーナーの方以外も、いろいろな方が見に来てくださっていると思うので、今日は海が好きなすべての方に読んでいただきたいと思います。
今日、朝からすでに北東の風が若干強く吹き始めていました。
そんな海況の中、会社の駐車場にクルマ停めたら、海の上に立ってるように見える何かがいるのに気づきました。
岩大橋より沖。
あれ?SUP?カートップ?
岩港は可搬型ボートやSUP、カヌーの出航は禁止のエリアだから、この波の中、どこか他から漕いできた人?
店から双眼鏡で見てみたら、手漕ぎサイズのボートに、おそらくHONDA製の2HPを乗せた人が釣りをしてる。
今日は、北東の風が強く成る予報だから、岩港のボートはおろか遊漁船の船長も出航を見合わせる海況なのに、え?2HPで?
どんどん風が強くなるし白波がはっきりしてくるし、それなのにどんどん沖に向かって言っちゃうその人を、港の関係者、プロたちが見守るというより、飽きれて注視している状況。
防波堤で監視していた関係者の一人にTELして、エンジンの特性を伝えレスキュー態勢を準備して、レスキューに出ました。
横波をくらって、今にも転覆しそうな海況の中、エンジンをのぞき込んだりしている様子が見えて、ほぼ遭難に近い状況だったと思います。
波打ち際にポツリと置かれた小型ボート。
レスキューされて岩海岸に戻ってきましたが、そのあと注意を受けている様子でした。
うちは海上防犯連絡員になっているので、何かしら犯罪の匂いを感じたら海上保安庁に通報する任務があるのですが、今回は犯罪ではないので見守り。
やはり免許は持っておらずの出航、プロペラに何かが絡まって航行不能になり、しかもガス欠したとか。
ボート免許スクールの申込書持って、お説教に行こうかと思いました。
2HPは内蔵タンクだから、大した量の燃料はいれられません。
それが強い北東風に向かっていったのだから、燃料だって使っちゃう。
何よりいけないのは、天気予報の確認もしておらず、出航できる場所かどうかの調査もしていないこと。
海で遊ぶには、自然に受け入れてもらうための準備を、各々がしなければなりません。
人間の力なんて、自然の偉大さに比べればちっぽけなもの。太刀打ちなんてできないです。
天気予報の風と波の予測だけでもみておけば、今日のような危険な状況にはならない。
いや、もしかしたら、自分が危険な海の中に進んでいっていることすら、自覚がなかったかもしれません。
免許不要で海に出てはいけないという法改正を望みます。