今はもうみんな、落ち着いた大人になったけれど、あの頃のあの人たちのワクワクは、それはもう伝説の冒険でした。

毎週末、17ftから22ftのボストンホエラーを駆って、ロマンあふれる釣行に向かってスロットルを開いていった男たちの話です。

17モントークの魔力

絶対に沈まない。

追い波を受けても転覆しない。

バウが波に突っ込まない。

その性能を身をもって知り尽くしたオーナーたちが、岩港発の「モントークの伝説」「ボストンホエラー最強説」を書き上げてくれたと思っています。

標準は25Lタンク×2を、100Lタンクに交換して、当時は最新だったGPS魚探を取り付けて・・・

最少は16ダントレス、大きくても22ft。

そんなサイズのボートで本船航路を超えていく。

回りからは「無謀」「うそでしょ」「いけるわけない」と思われていたと思いますが。わたしたちはみな「でもボストンだから」が合言葉のようでした。

4ストローク船外機の普及と性能の向上も一役買ってくれました。

燃費の向上、オイルを燃やさない。伊豆大島の海を汚さない。

ルアーフィッシングの定着もまた、遠征釣行を分別ある大人の特別な楽しみにしていたと思います。

釣り過ぎない。

思った釣り方で狙った魚を持ち帰る。

イケスがないモントークだからこそ、丁寧に氷締めにしてクーラーで持ち帰る。

あの頃のフィッシングスタイルが、もしかしたら今のボートフィッシングの基礎を作っていたかもしれません。

誰一人として遭難することも、危険を冒すこともなく、大人のシーマンシップを余すところなく発揮して週末を楽しみ、ボートライフを満喫していた彼らの功績は、ボストンホエラーの性能を理屈抜きで証明してくれた伝説だと思っています。

安全と安心は、天候や操船技術によるものももちろん大きな要素ですが、「フネの性能が身を守ってくれる」という絶対の信頼は海の上での大きなアドバンテージだと思っています。

ボストンホエラーを心底信頼して販売しているわたしたちですが、都市伝説ではない伝説を作り上げてくれたオーナーの皆様の功績あればこそだと感謝しています。