初めてのボートライフ Sans Souci(サンスーシ)
初めてのコミュニケーションは、オーナー様からいただいたお電話でした。
ちょうど、コロナ禍が始まって1年ほどたったころだったでしょうか。
伊豆の小さな港で堤防釣りを楽しんでいたオーナー様。
コロナのおかげで、アウトドアレジャーに人気が集まり、ちょっとしたきっかけもありボート免許を取得され、では、ボートを購入して海に出ようと楽しい計画をたてられたのでした。
当初、なかなかな大きさのボートを考えておられたのですが、そのクラスの艇は納期もかかり、かといって中古艇もほぼ市場に出ず。
新艇で予約可能だったスズキマリンS17をご案内したところ、
「免許取り立ての初心者だし、このくらいの大きさなら取り回しもしやすそう。
大きな船は別に考えることにして、練習するにはちょうどいいかも。」ということで、S17をご予約いただいたのでした。
ご予約いただいてから、艇&エンジンが岩港に届くまで、当時は約1年。
じっくりお待ちくださったお客様には感謝しかありません。
フネが届くのを待つ間に、じっくり航海機器や艤装プランを考えていただきました。
初めてのボートって、夢もあるし希望もあるし、オーナー様が独自に考えてることがたくさんあります。
こういう釣りしたい、そのためにはこういう艤装をして、こんな航海機器を取り付けて・・・
それを計画してるときって、きっとワクワクして胸が弾む期間なんだろうと思います。
わたしたちも、オーナー様の夢を極力叶えて差し上げたいと思うのですが、物理的にムリなこともあって…
Sans Souciさんの場合、12inと10in 2台のモニターを埋め込むことがご希望でしたが、どう測ってもムリ。
船酔いしやすい体質でおられることもあって、2台の航海機器をいじってると、どうやらかなりキツイ体調になりそう。
とういことで、無理をせずに12inのGPS魚探を埋込取付にして、予算配分を高性能のセンサーを選んでいただきました。
保管場所もようやく西伊豆の安良里港に決定。
冬の西伊豆は西風がかなり強いことでよく知られています。
お納めの日を決定する前に、西伊豆に下見に行きました。
海沿いに近くなるにつれものすごい強風。
地元の方にお聞きしたところ、1月から3月、年によっては4月ごろまで、西風が吹き荒れているとのこと。
陸送のトラックを予約しても、その日に強風だと保管地までの航行も危うい。
ボートの陸送は、かなり前から予定を組んで予約をいれるのが普通なので、「明日静かそうだからお願い!」みたいなわけにはいかないんです。
なので、強風の時期を外して、連休に間に合うようにお運びすることになりました。
連休初日、ついに旅立ちの日を迎えました。
完成したSans Souciのスペックをご紹介しますね。
艇体&エンジン スズキマリンS17 スズキDF60ATL
- バウレール&スターンレール(メーカー純正)
- コンソールアクセスパッチ(純正オプション)
- イケス
- Ttop トップノット製 ブラック支柱モデル
- リーニングシート トップノット製
- GPS魚探 ホンデックスHDX12C 2kw振動子インナーハルキット取付
- i-Pilot 55lb60in
- ダブルバッテリーシステム 80Aバッテリー2基&切替式メインスイッチ
- スイッチパネル
- レール取付ロッドホルダー
- コンパス
翌朝、オーナー様と待ち合わせて安良里港へ。
保管場所のアラリシップヤードには、大型車がはいれないので、対岸の安良里港で許可をいただき、岸壁から降ろします。
ここでオーナー様と同乗して操船をお教えしながら、安良里港横断の船旅(およそ10分)する予定でしたが、オーナー様はマリーナで待機してくださることとなりました。
安良里港は北西側に入り口があり、港エリアとマリーナエリアは陸地に囲まれ風の影響は受けにくそう。
マリーナのスタッフさんたちもとても感じよく親切で、初めて船長となったオーナー様にも丁寧にいろいろ教えてくれました。
ここなら安心してボートライフを満喫できますね。
桟橋に係留完了しました。
連休の間、できるだけたくさん出航して、ボートの操船やエリアの海に慣れる計画だそうです。
後日オーナー様からご連絡がありました。
「小回りが効いて使いやすくて、一人で釣りをするにも安心して楽しめる。
一度、すごく風が強い日に、外海に出てみたけど、釣りにはならないけど船はぜんぜん大丈夫。
S17 にしてよかった。」
こういうお声を聴くと、本当にうれしく安心します。
お納めしてしばらくは、ヒトツテンヤでアカハタをたくさん釣られたようですが、徐々に釣りのレパートリーも増やされているとか。
休日に、リフレッシュできる頼もしい相棒になってくれたみたいですね。
S17の新艇情報はこちらからご覧ください。