ボートの艤装、特にエンジンセッティング作業などは、船外機の取付という見た目に大きな変化があるケースは目立ちますが、そのあとの配線は裏側で進めていく作業が主なので、見た目がほぼかわりません。
ですが、そちらの作業こそ、エンジンを始動させるために必要なエッセンスが詰まっている作業です。
あっちとこっちのコネクターをつないで、モジュールユニットを組み合わせて、電子信号の終端を取り付けて・・・
どれか一つ間違っていてもエンジンはかからないのです。
一つ一つの手順をマニュアル通りに進めていく作業、意外と好きです。
取り付けてるボートはNJM 245SC。
床下収納が豊富にあるおかげで、配線を通す場所がとっても取り回ししやすいのがありがたいのですが、集約する場所でもあるトイレルームの床がツルツル滑ってしまうので、態勢をキープできるように位置決めするのがちょっとたいへん。
今の電子スロットルモデルはキーレススタート(クルマと同じようにエンジンキー無しでスタートできるシステム)を採用しているので、まずキーレスの受信設定を行ってから、エンジンスタートの設定をしていきます。
キーレスのセッティングはなんなく完了。
次はエンジンスタート!と順調に行くはずだったのですが、ちょっとしたところで躓いてしまって、スズキマリンEくんが急遽ヘルプに入ってくれました。
ふだん忙しいEくんが、近くの販売店さんにいてくれたので、かけつけてくれて一緒に作業。
ほんのちょっとしたところがキモだったのですが、迷路に迷い込むとなかなか抜け出せないんですよね。
違う目でみてくれると、原因はすぐにわかって、単なる接続が甘かったということでした。
これは初期設定をしている様子。
電子スロットルセッティング、2年ぶりくらいだったのですが、この2年の間にちょっとセッティング方法がかわっていたりして。
長年スズキの販売店をしていますが、技術の進歩はほんとに目覚ましいなと感じます。
ところで、この電子スロットルシステム(ドライブ バイ ワイヤーと呼びます)、シフト操作がケーブルタイプより軽いので、女性のチカラでもなんなく操船できるのです。
リモコンボックスは従来のアナログタイプと同じ形状ですが、要は電気信号のスイッチングをリモコンボックスで行っている仕組。
ワイヤーを動かさないので、ボリューム操作と同じです。
ご夫婦で将来、ボートライフを楽しんでみたいな、と思っていたりするご家庭だと、奥様にちょっとリモコン操作を頼みたいなんて時にも、女性でも違和感なく操作できるクルマ感覚が楽しめるかもです。
始動確認は一瞬です。
お聞きのがしなく!
大きなヤマを越えたので、あとは仕上げ。
並行して仕上げている艇がいくつかあるのですが、今日はここまでをご紹介です。