洋服や靴を買う時も、お財布やカバンを買う時も、もっと高額になって家電とかクルマとか家とか、何を買うにしても「選ぶポイントの重要性」って、からなずありますよね。

では、ボートは?

自分にとって、ボートの「なに」が一番大切なポイント、重要な決め手になるか?

そんなことを、売る側の視点ですがちょっと考えてみました。

目的別の選び方

釣りかクルージングかマリーナライフか、またはマリンスポーツか。

大きく分けて、この4つの遊び方があるボートライフ。

この4つ、すべてを満足に使えるボートって、かなり少ないです。ほとんどないと言ってもいいかもしれません。

クルージングやマリーナライフを満喫するには、ある程度の大型キャビンやベッドルーム、個室のシャワーや船内にキッチンも欲しくなるかもしれません。

そして、それらがそろっている船で、釣りが快適に満足に心征くまで楽しめるかというと、それは機能的にムリ。

ウエイクボードやバナナボートなども厳しいです。

ボートでいちばんしたい遊び、目的は何か?

まずそこを、大切に考えてみてくださいね。

釣りのポイントに向かう途中も、ある意味クルージング。ちょっとムリがある考えかもしれませんが、単なるポイント移動と考えずに、景色や海の雰囲気を楽しめれば、立派なクルージングですからね。

予算別の選び方

もっとも基本的なポイントだと思います。

目的別のポイントが決まっているなら、限られた予算の中で自分の遊び方に逢った船選びに進めるわけですが、新艇にするか中古艇にするかで、大きさや装備、エンジンの種別なども変わってきます。

ここでボート屋から一つ。

年式が古いクルーザータイプの中古艇、憧れのキャビンライフを楽しもうと購入される場合、エンジンや電装系統のトラブルに見舞われる確率がとっても高くなるということを、覚悟していただいた方がよろしいかと思います。

個人売買などで買われる場合も要注意です。

ムリしてキャビン付などにこだわるより、中小型の船外機付きのキャビン艇や、国産ディーゼルエンジンのキャビン艇などで、ちょっと妥協するのもあとあとの出費を考えると、賢い選択になる場合がありますよ。

おなじ釣り目的でも、たとえばヤンマーのディーゼル艇はトルクはあるけれども、トップスピードは抑えめです。

ですが、プロペラの回転だけを押さえられるマルチドライブ機能や、大型のイケス、スパンカーの取り付けなどでボトムフィッシングを楽しみたい方にはうってつけです。

燃費がいいディーゼルエンジン搭載なのも嬉しいし、定期的にメンテナンスを行えば、耐久時間は船外機の比ではありません。

遊漁船なども何万時間も同じエンジンで操業している船長さんもいらっしゃいます。

時間数や年式によっては、使いやすい装備がついた中古艇がお手頃価格で手に入れられると思いますが、人気艇はすぐに売れてしまうことも多いのも現実です。

26ftくらいまでの艇なら、ミンコタのi-Pilotも取付できるので、スパンカーとあわせれば最強フィッシングボートになりますよ。

いちはやくポイントに到着したい方などは、高馬力の船外機を積めるボストンホエラーなどが断然おすすめです。

国産の小型艇でも、150HP以上積める艇なら、スピードも期待できます。

ボストンホエラーはセンターコンソール艇でもスプレーを浴びにくいので快適だし、なんといっても沈まないのはポイント高いです。

国産艇も、ヤンマー造船製のボートはウレタンが充填されているので、空洞になっている艇より走りはよくなっています。

マリンスポーツを楽しむ

ロッキーマリンはフィッシングタイプ艇の取扱いが最も多いので、自然とそのタイプの艇の説明が多くなってしまいますが、小型ランナバウトタイプの船外機艇なら、マリンスポーツは十分楽しめますよ。

真っ赤なアグレッサーと並んだボストンホエラー160ダントレス。

釣りはもちろんですが、走っているだけでも楽しいボートです。小型で小回りが効くから、自分の操船テクニックを磨いたり、ちょっとした冒険に挑んでみたりするのも楽しみですよね。

水上スキーやウエイクボードにも手ごろな大きさです。

ダントレスシリーズは現在17ftが最小ですが、スーパースポーツシリーズなど、レジャーに特化したシリーズもあります。

視点を変えてみる

いかがでしょうか?

好みとか目的とか、「これだ!」とこだわりがあるのも素晴らしいことだと思いますが、ちょっと視点を変えてみるのも一つの手だと思いますよ。

自分には似合わないと思っていた服が、意外と評判良かったり、使いにくそうと敬遠していたカバンが、ヘビロテアイテムになったり、若いころはスポーツカーが好きだったけど、年を重ねたら視点が高いSUVが運転しやすかったりと、身の回りのモノを選ぶときにも思わぬ気づきがあったりしますよね。

こだわりを一度リセットしたときに、あたらしい出会いがあるかもしれません。

柔軟な目線でボート選びを楽しんでくださいね。

目的別のボート選びがしやすいガイドページを作ってあります。じっくりご覧ください。

ボートタイプセレクション