ボート免許って?

読んで字のごとく、小型船舶を操縦するための免許です。

免許についての詳細は、ボート免許のコーナーを見ていただけるとわかりやすいと思いますので、こちらでは省略しますね。

自動車や自動二輪と違い、国家資格です。

欠格処分にならない限り、一度取得するとその資格は終身消えることはありません。免許の有効期間は5年ですが、失効講習の受講に期限がないのが自動車免許等と違うところで、たとえ何年失効しても講習を受講すれば免許は復活します。

実技講習(点検やロープワークなど)の様子

免許取ると何がいいの?

ボートを操船できます!

なんて、当たり前のことではなく。

免許がなくても乗れるボートもあるので(3m未満2馬力以下)、操船できるできないのはなしではないです。

講習では、操船を教えてくれるだけではありません。

むしろ、操船については「免許取ってから、みんな自分たちで練習してね」くらいなもんです。

それより大事なこと、覚えられます。

気象のことを教えてくれる

天気JPより梅雨前線と台風の天気図

アウトドアレジャーが好きな方なら、きっとお世話になる天気予報。

でも、天気図の見方とか、イマイチわかんない、っていう方もいらっしゃるかも?

ボート免許の勉強範囲の中には、天気図の見方、自然との向き合い方を習う項目があります。

日常生活でも役立つお天気のこと、教えてもらえます!

機械好きさんの知的好奇心が満足
冷却水系統にプラスしてマイクロプラスチックを回収する装置 スズキ(株)船外機

冷却水系統にプラスしてマイクロプラスチックを回収する装置 スズキ(株)船外機

エンジンの仕組み、船舶の種類や走り方、特色など機械工学的なことを覚えられます。

たとえば、大型客船と小型ボートの走り方の違いとか、船舶のバランスについてとか。

エンジンの冷却の仕組が車とどう違うかとか。

免許なしで乗れる2馬力のエンジンも、基本的な冷却の仕組は同じなので(メーカーによって一部空冷エンジンあり)、教わることで知識が増えます。

海上の法律を学べます

クルマと違う灯火の規則

陸の道路に法律があるように、海上にも交通規則の法律があります。

大きな港に適用される法律、海上全体で適用される法律、船の整備などに関する法律。

知っていれば事前に法律違反を犯さずに済むし、なにより法律によって守られている部分を知ることもできます。

特に、SUPや手漕ぎカヌーなどかよわい立場の船舶(小さくても船舶です)で楽しむ方は、自分の身を守るためにも会議の知識がある方が絶対的に有利です。

ボート免許は、大きな船や漁船に乗ったり、ボートやヨットを購入する方々だけに必要な免許ではなく、海に出て遊ぶどなたにとっても、役に立つ免許だと思います。

免許取ったから、即フネ買おう!なんてことしなくていいんです。

今年の夏はもうすぐ終わりになるけど、来年のシーズンに向けてボート免許取得の計画も考えてみてくださいね。

2級なら15歳9か月以上で受講できます。