新艇でも中古艇でも、手に入れたマイボートのコンディションを、永く良好に保つために欠かせないのがメンテナンスです。
各種メンテナンスについてご紹介していきます。
エンジンメンテナンスはこちらをご覧ください。
艇体メンテナンス
蘇えれ、愛艇! 美白塗装のおススメ
年数を経ていくと、FRP表面のゲルコート塗装が劣化していき、気づけば塗装面の艶がなくなり粉のようなモノが手についてしまったりすることがあります。
そうなってしまうと、ワックスやコンパウンドで磨いても、光沢のある美しい艶面が戻ることは難しくなってしまいます。
そこでお勧めなのが、「クリア塗装」です。
ウレタン塗装でハル全体の色を変えてしまう方法もありますが、そうではなく新艇時を思い出せる輝きのある艶面を取り戻すメンテナンス方法です。
行程1
下準備 塗装しない部分をマスキングします。 | |
実際には色がつかないクリア塗装ですが、船名のステッカーやラブレール、オリジナルステッカーなど、先々変更や補修が考えられる部分は、塗装しないようにマスキングテープで保護します。
行程2
塗装前のクリーニング、ポリッシュを行い、クリア塗装を吹き付けていきます。
クリア塗装吹付作業 | |
クリア塗装材を塗装面全体にエアガンでむらなく吹き付けていきます。
その後、塗料が乾くのを待って、表面を研いでいき、光沢面を作ります。
行程3
塗装面を磨き上げ光沢を出します。塗装していないデッキ部分は、クリーニング仕上げをいたします。
クリア塗装完成 | |
全体の色を変えていないので、見た目の雰囲気は変わりませんが、光沢を取り戻した艇体は、新艇の頃の美しい状態を取り戻し新鮮な気分になれると思います。
ながく大切に乗っている艇はもちろんですが、中古で手に入れた名艇をよみがえらせるのにも適したメンテナンスです。
施工条件 | 30ft以下の艇で、岩港保管もしくは岩港にて施工できる艇 | |
施工範囲 | ハル(ボトムは含みません。)、キャビン外板、フライブリッジ艇外板 | |
施工料金 | クリア塗装¥10,000/1ft~ 税別 大きさやタイプによって価格が代わる場合がございます。 クリーニング ¥1,600/1ft~ 税別 艇の状態によってお見積もりいたします。※岩港保管艇以外の場合、岩港臨時保管料、貸し船台利用料が別途必要となります。 |
艇体に汚れやキズ等がある場合の全体クリーニング・補修、船底塗装施工などは別途料金がかかります。
エンジンメンテナンス
キホンはオイル交換
現在使用されているエンジンのほとんどが、ディーゼルエンジンか4サイクルガソリンエンジン。
いずれのエンジンも、定期的なオイル交換が必要です。
また、2サイクルエンジンでも、ギヤオイルの交換は定期的に行う必要があります。
オイル交換を行うことで、重大な故障につながりかねない現象を未然に発見できることもあります。
エンジンオイルやギヤオイルが白濁していたり、乳化が始まっていたりすると、水の混入やサーモスタットの動作不良など、大きな故障やエンジン不調につながる現象を事前に察知できることがあります。
一例として、オイル交換推奨スケジュールをご案内いたします。
(メーカーや機種、エンジンの調子によって時期はかわります)
オイル交換 | オイルフィルター交換 | ギヤオイル交換 | |
ガソリンエンジン | 100時間ごと | 100時間ごと | 100時間ごと |
ディーゼルエンジン | 250時間ごと | 250時間ごと | 250時間ごと |
定期メンテナンスの一例
以下に、定期的に行うことをお勧めするメンテナンスを記載いたします。
ディーゼルエンジンとガソリンエンジンでは内容が異なる部分があります。
また、馬力数やエンジンメーカー、型式や年式などによってもメンテナンス内容がかわります。
ご自分の艇のエンジンにあわせたメンテナンスを行ってください。
ガソリンエンジン (スズキ4サイクル) |
ディーゼルエンジン | |
点火プラグ | 点検/交換 | – |
インペラ | 1年ごと | 2年ごと |
Vベルト | – | 2年ごと |
燃料フィルタ | 点検 | 交換 |
ジンク | 点検/交換 | 点検交換 |
油水分離器 | 点検 | 交換 |
不凍液 | – | 点検交換 |