7月28日に「フネの性能は長さだけじゃない」というテーマで書いたブログが、おかげさまで想像以上の方に呼んでいただけているようです。
このテーマはけっこう深い(と思ってる)ので、今日はその続編を書いてみたいと思います。

今でもお問い合わせを多くいただく代表格の小型艇といえば、このボストンホエラー170モントークだと思います。
日本に輸入されている総数が少ないので、中古艇はたいへん貴重です。
総数がすくないだけではなく、一度手に入れた方が手放すケースが、極まれ。
なぜ、手放さないのでしょうか?

2019年に念願かなって中古艇の170モントークを手に入れてくださったHonuさんファミリー。
ご主人とは長いお付き合いのわたしたちでしたが、この艇の名前を考えたのは、奥様。
そして、奥様と息子さんも、なんと免許を取得してしまったのです。
「お友達と初島にクルージングしながらお食事に行きたい」
進水式で遠出をしてその安心感に自信をもたれて、免許取得。
その後も、フネのドレスアップのプランニングなどのお話をするときも、フネ大好きになった奥様とわたし(ボートライフデザイナー™)が連絡を取り合ったりすることもあります。

西伊豆の静かな湾の中にあ「安良里港」。
そこにお納めしたスズキマリンS17.(→新艇情報はコチラ)
免許を取って最初の船、船酔いしてしまうオーナーさんにとって、手軽に動かせて一人でも楽しめるフネがいい、ということでS17をお選びいただきました。
同時に大きな船も欲しかったオーナーさんでしたが、「満足!」
一人で楽しめてちょうどいい、ということで17ftというサイズ感を満喫していただいているようです。
性能=長さであるならば、もっと長く大きな船がいいはず。
でも、環境や使い方、そしてフネのクオリティを吟味した結果のフネ選び。
長年、お客様のボートライフのスタートやその後のステップアップに携わっていて、思います。
長さで選ぶより、目的と質。
どんなに見た目がオシャレで美しくても、フネは命を載せるもの。
そして車と違って、「そこに乗り捨てる」ということができない乗り物。
沈まないこと、一部でも浮いている性能があることや、エンジンの余力を考えて搭載できる艇体の強さなど、一口で説明できない項目もいろいろあります。
その中でわたしたちが合言葉のように口にするセリフ
「自分が乗って怖い船は売らない」
ボートライフデザイナー™としての原点の一つかもしれません。