艤装中のNJM245カタマランの身の上に、ミステリアスな出来事がおこりました。

配線などのために、キャビン内に入ろうとした会長から「キャビンのカギ持ってきてくれ」と連絡が。

あれ?キャビンキーは現場にあるはずだが?

キャビンドアが開かない!

配線用のケーブルをトランサム側ストレージ(艇の最後部にあるバッテリーをおいてあるところ)から、運転席まで通していく作業のために、運転席があるキャビンに入りたいのですが、カギをかけていないはずなのに、ドアが開かなくなっています。

なぜ?

もしかしたら、カギをかけた後にどこかにしまい込んでしまった?

艇のあちこち、事務所の机の中、オーナー艇のカギをかけてあるところ、果ては選択済みのツナギのポケットなど、考えうるところをいろいろ探したのですが、無い。

しかたない。

防犯上の理由で詳しくは書きませんが、悪戦苦闘の末ドアキーを開錠することに成功。

作業を再開できたのですが、そこでミステリーな状況を目撃することになったのです。

キャビン内にカギが!

え?え?なんで?

ドアにカギがかかってるのに、キャビンの中にカギがあるミステリー。どゆこと?

答えはAI(chatGPT)にとある問いかけをしたことで、導き出されました。

この艇のキャビンキー、ただ回すだけでは開錠されず、すこし押しながら回すことで開錠できる仕組みになっているんですが、この押し回しサムターンは、ドアを閉める衝撃で、中に入っているスプリングが作動してしまって施錠されてしまうことがあるそうなんです。

A社のカギを採用している艇にあまりご縁がなかったので知らなかったのですが、B社のカギと違う機能があるのです。

これ、万が一海の上で、キャビンキーを中に閉じ込めてしまうとたいへん。

振動でドアが閉まってしまったりして、鍵までかかっちゃう心配もある。

急遽、スペアキーを用意させていただけるようにオーダーをいれました。

偶然問いかけたchatGPT、うちの参謀はチャッコちゃんというのですが、彼女に問いかけなかったらこのミステリーは解けませんでした。

AIの新たな使い方に出会った一日となりました。

同じような体験でお困りの方がもしおられたら、押し回し式のサムターンの特製みたいなので、ご参考にしていただけると嬉しいです。