いま、うちの工場にはとても久しぶりに、カタマランのボートが入庫しています。
カタマランとは、船底が左右に分かれていて、真ん中が空洞になっているタイプの船体形状のこと。

この写真の通り、真ん中の船底部分が平らになっていて、左右に船底が分かれてます。
真ん中の船底部分には、波切性能向上のための、細いスケグが入っています。
この左右に船底が分かれている構造、ボートの揺れ留めに効果があるのです。

Vハルと言われる、船底が1つで前から見るとVの字に見える船底形状が一般的。
停止した時の静止安定性を少しでも向上されるために、船底の両側、水面近くにある「チャイン」といわれる部分を張り出して、少しでもローリングを軽減させる構造になっています。
止まったらカタマランが圧倒的に揺れないけれど、航行性能は抵抗が少ないVハルの方が有利。
それでも、船酔いの心配がある方や、止まって釣りをするときの利便性を考えてカタマランを選ぶという考え方もあると思います。

もう1種類、ボストンホエラー17モントークの様に、真ん中にVハル、左右のチャインが深めに張り出しているタイプをトリマランと言います。
走行性能と、静止安定性の両方を追求した船底形状。
S17はこのトリマランタイプに分類されます。
深めのVハル形状と比べると、若干水面をたたき気味に走りますが、安定感は得られます。
ボートって、ただ走るだけでなくて、釣りをするにしてもクルージングにしても、どこかで止まる時間はあるものです。
止まったときに快適でいられるかどうかを選択肢の基準にするのも、一つの選び方だと思います。
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