初めてのボストンホエラーとの出会いは、もう30年以上も前のことでした。
当時の写真は残っていませんが、その出会いが、現在も現役で活躍する1992年モデルの17アウトレージへとつながり、やがて2艇目・3艇目、そしてへと連綿と続いてくることになったのです。

33年の歳月を経てもなお健在で、海に浮かぶ姿は当時のままの力強さを感じさせてくれます。

ここから始まったボストンホエラーとロッキーマリンの物語。

さあ、一緒にそのヒストリーを辿ってみませんか?

写真やデータが残っていない艇もあります。少しずつ思い出をたどっていきますので、楽しみにお待ちください。

1980年代

まだ各部にチーク素材が使われていたころ。
バウレールの取り付け方などは1990年代になって改良されていきました。モントークはボストンホエラーの代名詞として、知られ始めたモデルです。

17Montauk 1989年モデル

エンジン スズキDF70

別のマリーナで中古艇で売りに出ていた17モントーク。
3代のオーナーの元で釣りに活躍しました。
岩港での初代オーナーはこの後、ボストンホエラーを乗り継いでいかれました。

1990年代

90年代前半は、ハルの色がアイボリーが強く残るクラシックなスタイルが継承されていました。

94年に新艇の19アウトレージを入れた時に、ピュアホワイトの艇体の美しさに感動したのを覚えています。

17Outrage 1992年モデル

エンジン:ヤマハ2ストローク115からスズキDF115へ換装

ところどころに経年劣化はあるものの、いまだ現役で岩港で保管されています。

 

 

19Outrage  1994年モデル

エンジン:マーキュリー2ストローク135からスズキDF140へ換装

岩港からオーナー様の転勤に伴って若狭湾へ。その後、セカンドオーナーが岩港に保管、エンジンはDF140ATホワイト。
サードオーナーが現在横浜にて大切に乗っておられます。

17Outrage 1992年モデル

エンジン:スズキ2ストロークDT115からDF 115へ換装

初代オーナーに中古艇で販売後、エンジンを換装。

岩港で活躍したのち、遠く沖縄・座間味のお客様に販売後、なんと通勤に使われているようです。

 

15Dauntless 1997年モデル

エンジン:スズキDF50

170モントークをご購入のお客様が所有されていた15ダントレス。仕入れた当時はす幾人もの手を経て、ロッキーマリンにやって来た15ダントレスです。

入荷当時はヨットのテンダーとしてガンネル周囲にぐるりとアイストラップ&フェンダーが取り付けられ、艇体FRPを整備してこの姿にレストアしました。

17Montauk 1997年モデル

エンジン:ホンダBF50→スズキDF70

総代理店㈱マツイが、ホンダ船外機コラボモデルの17モントークをプロデュースしたうちの1艇が、中古艇で売り出されて岩港にやってきました。

オーナーが自ら、船底塗装を丹念にはがして仕上げたボストン愛があふれる1艇です。

17Montauk 1990年代前半

エンジン:スズキDF70T

新潟の同業者さんからやってきた17モントークは、仙台のオーナー様へお嫁入。

オリジナルのリーニングシートを取り外して、ちょっとおしゃれなリーニングシートになっていました。
折り畳み式オーニングは釣りの邪魔にならないように、コンソールに取り付けられています。

17Montauk 1999年モデル

エンジン:スズキDF70

1997年にリリースされたスズキDF70 と17モントークの相性はバツグンで、新艇には迷うことなくセットして販売しました。チーク材を使われていたドライバーズシートの背もたれ部分や、コンソールドアはFRP製やアクリル製にかわりました。

17Montauk 1990年代前半

エンジン:スズキDF70

モーターウエル前に波の打ち込みを防ぐための、波除板を施工した艇。

ハルをレモンイエローに塗装してある個性的なビジュアルのモントーク。

見学に見えたオーナー様の即決具合を覚えています。ずっと探しておられたのでしょう。

2000年代 4スト船外機時代の幕開け ボストンホエラーの進化

4ストローク船外機の開発・発売が全盛期へと近づくにつれ、ボストンホエラーとのコラボレーションが本格化した2000年代。

低馬力から高馬力までの搭載がすすみ、販売艇のバリエーションも幅広くなりました。

ボストンホエラーの真骨頂を味わい始めた新時代の到来です。17ftが中心だったボストンホエラーの人気が、バリエーションが増え始めたのが2000年代前半でした。

21Outrage 2001年モデル

エンジン スズキDF140 →ヤマハF225A→スズキDF300

高馬力のスズキ4ストローク船外機がまだ誕生していなかったころの新艇販売は、エンジン選定から試行錯誤が続きました。

そのおかげで、プロペラピッチやブレードの枚数などへの探求が今に続いているかと思います。

艇体のボリュームが豊満なため、海上ではこれ以上ないほど波当たりを感じない走りの船でした。

モントークでは感じられなかったボストンホエラーの神髄を感じたボートです。

16Dauntless 2001年モデル

エンジン:ホンダBF90 →スズキDF115

中古艇で岩港にやって来た当時は、90HPがセットされていました。

その後すぐにDF115に換装、軽快に走り回るオーナー様、日々のお手入れが丁寧で、とてもきれいにお使いくださいました。

転勤を機に手放され、今はおそらく浜名湖近辺。