オーナー船長の気持ちを考えたボート
現在、中古艇情報でご紹介しているヤンマーFX26BZSD トップラン絆人。
個性的なキャビンレイアウトで、初めて見た時はちょっとびっくりしました。
左右のスライドドアと、乗用車のようなシートレイアウト。
リアドアからキャビンに入り、運転席の前方にはバースがある、というのが、ボートのキャビンレイアウトではほぼ常識、というか、当たり前の配置です。
海外の艇も日本の艇も、だいたいが同じようなレイアウトになっています。
そのため、キャビン付フィッシングボートの場合、運転席から釣りができなくなるので、リアドアの横などに2か所目の操舵席の設置が必要になるのですね。
新艇時のカタログです。
運転席にすわったまま、外を向いて釣竿を出せるレイアウト。
クルマと同じように全席が前を向いているので、リアシートに座っているゲストさんも、航行中に体をホールドしやすいし、シートをフラットに倒すことができるので、小さなお子さんなど横になって休むことも可能です。
一般的なバウバースを作らなかったことで、トイレの設置はどこになるのか?というと、バウデッキからアクセスできるロッカー内に設置が可能なのです。
ヘッドクリアランスがかなりあるので、トイレへの出入りがかなり楽です。
バウバースの敷板に隠れてしまうトイレだと、クッションをはずしたり敷板をはずしたりと、トイレまでのアクセスがかなり面倒ですが、ドアをあけてすぐにトイレに入れるのでラクラクエントリーです。
物入れもふんだんに用意されています。
助手席足元の床下や、ステアリング横、リアシート下、トイレルームの左右、アフトデッキの左右など、目的別にいろいろなところに収納できます。
お掃除がしやすい作り
この艇のもう一つの長所は、キャビン内部の床を水洗いできること。
キャビンの床がデッキより若干高く作られていて、排水用のドレンがついているので、デッキと同じようにキャビン内をごしごし洗って水を流せるのです。
サルパ26やFX27 Zなどは、キャビンが1段下に下がっていたり、排水ができなかったりで、水を流して洗うことができません。
水を流しながら掃除ができる作りは、盲点のようでいてなかなか便利な設計だと思います。
水密性豊かなスライドドア
見た目で心配される方が時々いらっしゃるのですが、両舷のスライドドアの水密設計がすぐれているので、水が入ってしまうことなどはありません。
普通の左右の引き違い窓だって、キャビンにバシャバシャ水をかけたって、雨にフラれたって、中に水は入ラないのと同じで、床まであくスライドドアでも水は入りません。
釣りをすることをメインに考えたら、本当に使いやすいボートです。
製造終了の希少中古艇
すでに製造は終了してしまっているので、中古艇でしか入手できない絆人。
同じようなレイアウトの後継機種もないため、根強いファンからは新艇のリバイバルを望む声も聴かれます。
めったに出ない中古艇をゲットするチャンスです。