リフレッシュ 海の旅
 〜SKIP JACKは西を目指す〜
平塚・リバーポートマリーナを4月26日に旅立ち、
1ヶ月の航海に向かった「SKIP JACK夫妻」の旅の記録です。

今回の遠征は「会社がくれたリフレッシュ休暇」を利用して出かけるということで
この期間はノルマやスケジュールに縛られず行動し、
その日その日のコンディションを冷静に判断しながら
安全第一で西へ向かうということです。

期間は1ヶ月、時間切れになったところで終了で、
陸送でホームポートに戻ります。

連休中は奥様も同行し、ご夫妻二人三脚の船旅となりますが、
連休明けからは男の一人旅。

さて、どんな航海が待っているのでしょうか。

詳しい情報はリバーポートマリーナのHP

SKIP JACKが訪れている各地の海の駅の情報
 2009年 第2弾の旅はこちらから


SKIP JACKの航海の軌跡

ボストンホエラー170モントーク/スズキDF90TL


4月26日  4月28日  5月1日〜3日  5月3日〜5日  5月5日〜7日

5月8日〜9日  5月10日〜12日  5月13日〜15日  5月16日〜17日

5月18日〜19日  5月20日〜21日  5月21日  5月22日〜23日

5月23日  5月24日〜25日  5月25日GOAL  帰京&ホームポート

4月26日
平塚〜岩港〜伊東サンライズマリーナ〜初島フィッシャリーナ(泊)
岩港に到着。ボートクラブ編集長もお出迎え。
この日は朝から北東の風がやや強く、また気温も下がってGW初日にしては肌寒さも感じるほど。

SKIP JACKは北東の風を追い風に、朝9時過ぎに岩港へ到着しました。
夫婦お2人の旅の支度に加え、時間を掛けて準備をした装備品で、17ftの船内はびっしり。
しかし、機能を損なうことなくレイアウトされています。

連休中は宿に宿泊されるとのことですが、連休明けから活躍するテントなどもしっかり用意されています。

出発前にご感想をお聞きしたところ、ご主人のお隣で穏やかに微笑まれる奥様の笑顔が印象的でした。

1年ぶりの岩港。出発前のひととき重装備に感心しました。
岩港を後に、いとう海の駅「伊東サンライズマリーナ」へ向かうSKIP JACK。
北東の風がしばらく向かい波になりますが、難なく乗り越えて行き、あっという間に見えなくなりました。

この日は伊東でしばしの休憩をとったあと、初島フィッシャリーナに係留して民宿に1泊。
翌日、下田へと向かっていったのでした。

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多少の白波は何のその、元気に伊東に向かいました。


4月27日〜28日
初島〜下田(泊)〜西伊豆(泊)
下田に到着。明日に備えています。
2日目の航程は初島を後に下田へ。
前日とはうってかわって穏やかな海況で、順調に下田へ到着しました。
下田の泊地はしもだ海の駅「下田ボートサービス」。

翌日は最初の難関「石廊崎」をこえて駿河湾へ突入です。
駿河湾初日は妻良に停泊。

出発から天候に恵まれたSKIP JACKは、順調に旅を進めています。

西伊豆の奇岩や穏やかな港の風景など、送られてくる写真はどれも船旅ならではの趣です。



駿河湾をゆっくりと横切って、清水から御前崎を越え、いよいよ遠州灘の大海原への突入です。

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西伊豆・妻良の岸壁にて。

西伊豆の切り立った崖.美しい景観。


5月1日〜3日
御前崎〜福田港〜スズキマリーナ三河御津
スズキマリーナ三河御津で係留手続きを行うMrs.SkipJackと相原さん
遠州灘に乗り出した初日、南西の強風に見舞われたとのことで、浜名湖まで足を伸ばさずに、途中の福田港へ立ち寄って、この日はテント泊となりました。

翌日は一気に三河湾奥に位置するスズキマリーナ三河御津(blog)へ。

三河御津には、この4月にスズキマリン東日本から転勤された、スズキのホープ相原さんが勤務しています。

SKIPJACKの誕生から進水、その後の成長をつぶさに知っている相原さんは、力強いサポーターとなり、人もフネも三河御津にてゆっくりと休息を取ることができました。

ちょうど低気圧の襲来が重なり、2日はフネを進めずにゆっくり休憩を取ったチームSKIP JACK。
三河御津を後にしていよいよ伊勢湾へ突入となります。

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5月3日から5日
三河御津〜三河大島〜セントレア〜みえかわげ海の駅
三河大島へ立ち寄ったお2人
スズキマリーナ三河御津にてゆっくりと英気を養われたSKIP JACKのお2人の次の目的地は、伊勢湾。

三河御津をあとに、三河大島に寄り道し、その後は知多半島と渥美半島に挟まれた伊良湖水道を抜けてセントレア空港をボートから見物されたのでした。

海上に浮かぶセントレアは、船で空港へ向かう方々も多いはず。
17ftの小さなボストンが空への旅路を見送る図も、なかなかよいものではないでしょうか。


中部国際空港セントレアで飛行機の離発着を見学。
みえかわげ海の駅に到着された図は、半そでTシャツ姿!

連休中はお天気にも恵まれ旅は順調でなによりです。
行く先々での地元の方との交流も楽しまれているご様子。

また、各地に整備されている海の駅を上手に利用されて、安全安心に旅を続けておられるお2人なのでした。

みえかわげ海の駅にて
5月4日は「みえ・かわげ海の駅」を後にして、一路鳥羽へむかいます。

途中、宇治山田港にある神社港へ立ち寄られたお2人。
昔は、舟参宮の玄関口として栄えた勢田川河口にある海の駅です。今は地元の方々がもういちど復興させようという思いから、舟で訪れる人々へ手厚い歓迎をしてくださるとのこと。

実は奥様、翌日5日でこの旅を終えられるご予定。
奥様のゴールラインとなる鳥羽を目前に、神に祈られたのはこの先一人旅となるご主人の旅の安全でしょうか。

宇治山田港・神社海の駅の桟橋
お二人一緒の船旅の最後は、鳥羽国際ホテルでの宿泊で終えられました。
ホテル専用の桟橋に舫われた旅支度のボストンホエラー「SKIP JACK」

お2人を安全にここまで運んでくれたモントークが、誇らしげに係留されているようにも思えます。

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鳥羽国際ホテルの桟橋に舫われた
SKIP JACK


5月5日から7日
鳥羽〜的矢〜五ケ所浦 大王崎
まとや・とば海の駅
5月5日にご自身のみ船旅を終えた奥様を見送り、男一人旅となりました。
聞くところによると、鳥羽まで力を合わせて船旅を乗り切った奥様に真珠をプレゼントされたとのこと。

真珠の石言葉は「健康と富」。
健康にこの旅を乗り切られ、そして様々な経験や思い出がお二人の心に感動という富をたくさん築かれることでしょう。

5日は生憎のお天気の為待機日となり、6日は鳥羽を後に的矢に向かわれたのでした。
とば・まとや海の駅に一泊した後、SKIP JACKはいよいよ日本最南端を目指す航程に入ります。

紀伊半島沿いを南下する旅の初めは、大王崎を越えること。
大王崎の内側は波の穏やかな英虞湾ですが、志摩半島を越えて五ケ所浦を目指しました。

目指すは大王崎
順調に大王崎も制覇し、五ケ所浦へ向かいます。


大王崎に到着
大王崎をかわしたSKIP JACKは五ケ所浦へと入り、漁港に係留させてもらったそうです。のどかな港町の景色と、漁師の皆さんの温かな対応に迎えられて、釣りも楽しまれたそう。
翌日はさらに本州最南端を目指して南下します。
五ケ所浦ののどかな港

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五ケ所浦で釣り


5月8日から9日
五ケ所浦〜熊野灘〜なちかつうら海の駅
五ケ所浦を出発
五ケ所浦を出発したSKIP JACKは熊野灘の景観を楽しみながら、本州最南端の潮岬を目指します。

平塚を出発してもうすぐ2週間、ここまで順調に旅を続けてこられたSKIP JACKですが、お天気は下り坂の予報。

安定している今の内に、少しでも航程を稼ぎたいところでしょう。
和歌山県沿いを南下する目の前には、熊野灘の絶景が広がります。

目の前に繰り広げられる絶景を肉眼で楽しめるのは、遮るもののないセンターコンソール艇ならではの特典ではないでしょうか。

風や空気を肌で感じながら、SKIP JACKは進んでいきます。

熊野灘の絶景を走る
今日のお泊りはなちかつうら海の駅

静かな入り江の係留地は居心地も良かったとのことです。

那智勝浦に入港
そして航海だけでなく、こんなお仕事も…




今までにたまった洗濯物を背に、コインランドリーに向かう図。

晴れ間が広がる今の内に、干してしまいましょう!



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フネに干してあるのは…


5月10日から12日
那智勝浦〜潮岬〜たなべ海の駅
潮岬へ向かうところ
本州最南端を目指すSKIP JACK。
本土と紀伊大島との間に掛かる橋を潜り抜けて、いよいよ潮岬へ向かいます。

紀伊大島に掛かる橋
ついに憧れの地、今回の旅の目的地の一つである、潮岬の沖合いへ到着!

SKIP JACKから届いた定期通信には、「お世辞抜きで船の性能に助けられてここまでこれたと思います。」の一言が。

オーナーを助け、頼もしい旅の相棒になってくれた170Montauk。
全面的にフネを信頼して頂いて、嬉しい限りです。

ですが、さすがのモントークも悪天候には勝てません。
たなべ海の駅に逃げ込みました。

潮岬沖へ到着
悪天候を避けて、たなべ海の駅で待機中。
10日の夜は大雨になったそうで係留中のSKIPJACKには雨水がたまってしまい、ビルジポンプで排出したりと夜中の作業になった様子ですが、そこは完全不沈のボストンです。

船の様子を見に行くのに便利な場所でテントを張らせてもらえたそうで、濡れ知らずで一晩過ごすことができたようです。


たなべ海の駅で天候回復待ち
オーナーのお人柄が呼ぶのでしょう、迎えて下さるあちこちの港で非常に良い方々に恵まれておられるとのこと。

今いる場所は最高の避泊地であるとのことで、この場所で台風2号の通過もやり過ごすこととなりそうです。

11日にはようやく晴れ間が出てきましたが、強風波浪注意報は相変わらず。
ここは焦らず今までのノートラブルを継続して、様子見を続けることになりました。

停泊地の皆様も気遣ってくださっているそうで、必要な情報や海況の見通しなど参考になるお話もいろいろ聞くことができるそうです。

テントの場所は濡れ知らずだったそうです。
たなべでは天候待ちの間に、素敵な出会いを経験されたそうです。
相変わらずの波浪警報の中、海に出られない時間を利用して自転車で温泉まで出かけたそう。
その道すがら、ため息混じりに外海の様子を眺めていたら、若い一人の外人さんに声を掛けられました。

ギリシャ出身のコスターさんとおっしゃる方で、現在大阪に滞在中、休日を利用して白浜に遊びに来たものの、予約した民宿を見つけられずに困っていたのでした。

しかしそこは旅人同志、わからないのはお互い様で、一緒に協力して探すことに。
あちこち訪ね歩きながら、無事目的の民宿にコスターさんを送り届けることができたのでした。
最後は[良い旅を!」「あなたもね!」と素敵な国際交流でお別れされたそうです。

「平塚から530マイル走る間、脳みそが散々揺さぶられて、とうに英語なんか忘れたかと思いましたが、なんとかまだ無事だったようです」と、定期通信の最後書かれていましたが、このユーモアと暖かいお人柄で、行く先々で素敵な出会いに恵まれておられるのでしょう。

コスターさんとの素敵な出会い。
旅は道連れ、袖ふれあうも他生の縁ですね。

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風波の海を見つめるしかない日々

5月13日から15日
台風2号襲来〜寒冷低気圧〜たなべ滞在
雨の止み間を待って船の偵察
季節はずれの台風2号襲来と、後を追ってくる低気圧の襲来に備えて、引き続きたなべに滞在中のSKIP JACK。
雨の止み間を見計らって船の定期メンテナンスも行っています。

この日は気晴らしと偵察をかねて、電車で和歌山方面へ向かうこととなりました。
強風波浪注意報に加えて、大雨・雷・洪水注意報まで出てしまったこの日、電車で和歌山に出かけてきたそうです。

車窓から見下ろす海は一見穏やかに見えますが、点々にみえるのはうねりを楽しむサーファーたち。

まだまだうねりが高いことをうかがわせているのでした。

13日の夜も依然として強い雨が降り続いたとのこと。
しかし、この雨をもたらしている低気圧が抜けてしまえば、今度こそ穏やかな海が帰ってくるものと期待を膨らますSKIP JACK。

点々に見えるサーファー

夜の間の豪雨で、またまたたまってしまった雨水は、足首ほどになっています。

午前2時過ぎ頃からはバケツをひっくり返した雨になり、土砂災害警報情報が出るなど大変な大荒れになったそうです。

しかし、たくさん出されていた注意報も解除になり、波浪注意報の解除を待つばかりとなりました。

排水作業を行った後は、再出発に向けた準備に取り掛かります。

完全不沈だから大丈夫とはいえ…
ビルジポンプで排出してます。
14日は朝から、再出発に向けての準備に余年がありません。
瀬戸内海までのルートのGPS入力や、ボート・航海機器のメンテナンス、そして立鳥後を濁さずで、撤収の準備など1日掛けて行いました。

思いつくこと全てをやり終え、あとは15日の朝の気象情報が「あれ?」ということにならないことを祈るばかりです。

メンテナンス1

メンテナンス2
15日の朝、めでたく田辺は快晴無風。
いよいよ行動開始です。

この日はマリーナシティを本命に、和歌山県西側を北上します。
そして一旦マリーナシティに入港したら…

素通りはもったいないので、今日はここに泊ります。
「テント張っていいのかしら…」とメールに一言ありました。

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マリーナシティだっ


5月16日から17日
和歌山マリーナシティから瀬戸内海へ
船中泊用簡易キャビン?
結局、マリーナシティでは、テントは張らなかったそうです。
「船中泊なら…」という事務の女性のお言葉どおり、モントークで1夜を過ごしました。

マリーナシティを出発しいよいよ目指すは瀬戸内海。
鳴門の渦潮に巻き込まれない時間を調べて、鳴門大橋を目指して突入です。
鳴門海峡のこの日の転流時刻は午前7時ごろと昼過ぎ。
早朝に和歌山を発ったSKIP JACKはベタ凪ぎの海を快調に進んで行ったのでした。

少し靄が掛かった中に浮かび上がる鳴門大橋は、まるで瀬戸内海へ誘うゲートのよう。

ほぼ転流時刻ジャストに通過できた為、タイムロスもなく順調に距離を伸ばせたそうです。

ベタ凪ぎの瀬戸内海入り口
鳴門大橋
最初は淡路島に今日の泊地を求める予定でしたが、それももったいないような海況です。
一足伸ばして小豆島まで向かうことになりました。

子供の頃に読んだ「二十四の瞳」の舞台となった小豆島。
日本有数のオリーブの産地としても有名です。
今の季節はちょうどオリーブの花が開く頃。

島内を23マイルも自転車で走られたとのこと、きっとあちこちで咲く可愛らしいオリーブの花が、SKIP JACKを歓迎するかのように柔らかい香を注いでくれたことでしょう。

二十四の瞳の舞台・小学校
小豆島での今宵の宿は、以前クルマで訪れたことのある「小豆島ふるさと村海の駅」に決まりました。
なんとも風情のある、穏やかな海の駅。


美しい夕焼けの海に浮かぶモントーク。
和みのひと時に感じますが、航海と自転車でへとへとだったそうです。

小豆島ふるさと村海の駅の桟橋。


5月17日〜18日
小豆島から金毘羅参宮、多度津へ
瀬戸内の島を巡る快適なクルーズ
もし、この旅で瀬戸内海までこれたら訪れたかったという場所に、今日は向かいます。

朝もやの中、6時に小豆島を発ち、島々を巡りながら海の守り神「金毘羅様」への航海が始まります。

映画「世界の中心で愛を叫ぶ」のロケ地「稲毛島」、鬼が島伝説の「女木島」、「釣りバカ日誌」「喜びも悲しみも幾年月」のロケ地となった「男木島」などなど…
時間があれば上陸して散策したかった、と、定期通信に書いておられましたが、本当に穏やかで風光明媚な瀬戸内海の景色です。

出来ることなら駆け足ではなく穏やかな瀬戸内海を満喫したいことでしょう。
しかし、旅の期限は切られています。

ここまで安全にこられたことが、まず何よりの旅のお土産になるのでは。
そしてSKIP JACKを優しく包んでくれた海の神様にお礼参りをしなければ。

瀬戸大橋。ここまで何本の橋をくぐったのでしょうか。
たどつ・こんぴら海の駅に停泊して、金刀比羅宮までは自転車で約1時間。
さらに長い階段を上り詰め、無事にお参りすることができました。


金毘羅さまに奉納されているプロペラ。大きいっ!

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海の守り神「金刀比羅宮」

5月18日から19日
多度津から尾道をへて広島へ
粟島・旧海員学校前の桟橋。
多度津で宿泊した際、海の駅となっている合田マリンさんは遠来の客をあたたかくもてなしてくれたそうです。
なんでも、部室のようになっているお客様用のお部屋を宿泊用に提供してくださったとか。
一宿一飯の恩義とは、こういう出会いを言うのでしょうか。

多度津を発って次なる目的地は、低気圧を避ける為に広島へ向かいます。
そのため、ゆっくりと回りたい瀬戸内海は駆け足で。
粟島の海員学校前の桟橋で休憩した後は、本州側に渡ってうつみ海の駅で一休みです。
うつみ海の駅はとても落ち着いた雰囲気の風光明媚なところだったようで、滞在できないことを残念に思われたとか。

しかし、この先は出発前にいろいろな方に進められた尾道にむかうのでした。


阿伏兎瀬戸の入り口にある観音堂。



うつみ海の駅桟橋
そして次なる目的地「尾道」へ。

おのみち海の駅に係留して、千光寺山ロープウエイに乗り山頂へ。
山頂からはこれまで走ってきた海と、これから向かっていく海が一望できたそうで、あらためて今回の旅の素晴らしさを胸に刻まれたのではないでしょうか。

1時間ほどの滞在の後、「川のような海」を西へ向かいました。

坂の町尾道。
思い出がある方も多いのでは…
今夜の停泊地はゆたか海の駅です。

台風4号と低気圧の襲来を予測して、明日は一路広島へと向かう予定です。

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ゆたか海の駅


5月19日から20日
広島避泊   仲間との再会
くれ海の駅にて
この旅2度目の台風襲来に備えて、ゆたか海の駅を発って広島に向かいます。

前日はたまたま小豆島・多度津で一緒になった大阪のヨットの方とまた偶然一緒になり、海の駅併設の宿に泊ったそうです。
暗くなるまで話し込まれたそう。

遠隔地に仲間が増えるのも、旅の醍醐味ですね。
広島へ向かう途中、海は相変わらず穏やかだったそうですが、雲の流れは下り坂のお天気をしらしめます。

音戸瀬戸を抜けて広島湾に入った頃から、それまでののどかな雰囲気とは一変して、軍艦や本船が行き交う海に。

時間調整のために「くれ海の駅」へ立ち寄った後、広島湾奥にある「広島観音マリーナ」に入りました。

軍艦とボストン
ビジターバースは入り口に近いところらしいのですが、台風接近中ということで、奥の空いていた場所を提供してくださったそうです。

もやいを取りおえた所で雨が本降りとなったそうで、またもラッキーなタイミングで避難できたみたいですね。

広島観音マリーナのポンツーン
台風の接近をやり過ごす間、休養を取りながら仕事仲間ともミーティングができたそうです。

歓迎&激励会が開かれたそうで、心もリフレッシュできたことでしょう。

何処へ行っても仲間がいるのは心強いことですね。

20日は台風をやり過ごし、21日からは本州最後の旅に入ります。

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仕事仲間の皆さんと


5月21日から22日
広島観音マリーナからマリーナシーホース
安芸の宮島
予定通りにお天気も回復してくれた21日早朝。

残りの日々も少なくなり、そろそろ何処を最終目的地にするか、計画を立てなければならない頃になりました。

旅が終わってしまう前に、ロッキーマリンからSKIP JACKへお願いしたことがありました。
それは、もしも瀬戸内海まで行けてその先航路を延ばせるようだったら、ぜひ立ち寄っていただきたいところがあったのです。

2年前、周南市のお客様に220ダントレスをお求めいただき、それ以来のお付き合いが続いているマリーナシーホースへ寄って頂いて、ダントレスのオーナーさんと逢って来て頂きたかったのです。

ちょうどマリーナシーホースはこの4月に「しゅうなん海の駅」として認定されたばかり。

ダントレス「Boston」のオーナーI様、マリーナハーバーマスターの秋山様ともめでたく逢えました。

I様と秋山様、早朝に広島を発って9時過ぎにマリーナシーホースに入ったSKIP JACKを暖かく出迎えてくれ、昼過ぎまでボート談義に花が咲いたそうです。

関西ではまだボストンホエラーは珍しく、シーホースでも「Boston」が唯一のボストンホエラーなのです。





シーホースで唯一の
ボストンホエラー「BOSTON」

I様、秋山様と別れ、その後、マリーナからのお勧めで出かけた大津島。

ここは人間魚雷「回天」ゆかりの島です。
メールにはこうありました。

「わたしは、展示されていた黒光りする回天を目の当たりにして、暗澹たる気持ちを禁じ得ませんでした。
同じ海を走る乗り物であるのに…」


回天
夕方には再びシーホースで初対面の海の仲間と落ち合いました。
前からモントークに興味を持っておられた方が、I様のご紹介でたずねてこられたそうです。

同じ海を愛し、ボートを愛する海の仲間、初対面でもボート談義で大いに盛り上がったそうです。

こちらがお願いした寄港地で、皆さんそれぞれが楽しい時間を過ごしてくださったようで、遠く離れた真鶴から心だけ参加させて頂きました。

いよいよこの先は本州を後にし、九州への最後の航程に入ります。
さて、どこまでいけるか、西へ向かうSKIP JACK!

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シーホース前にて記念の1枚


5月22日から23日
九州到着 新門司マリーナ〜関門海峡突破
九州上陸・新門司マリーナ
22日早朝に、いろいろな方との思い出を胸に、名残を惜しみつつマリーナシーホースを旅立ったSKIP JACK。

穏やかな海を黙々と新門司を目指します。
九州に近づくにしたがって船の数も増え、最後は20隻以上の本船に周りを取り囲まれた状態になってしまったそう。

周南で聞いた注意事項を思い出しながら、新門司マリーナに無事もやいを取りました。


新門司マリーナで地元の方から関門海峡突破のコツを伝授されたとのこと。
鳴門に劣らず、潮の流れが強烈な関門海峡は、時には10ノット程の速さで潮が流れるときもあるほど。

慎重安全なSKIP JACKは、自艇で挑む前に、手堅く遊覧船「ジュニア号」にて潮の流れを確かめに。
明日の福岡アプローチに備えたのでした。


ジュニア号で下見
本日23日は、再び奥様が合流することに。
空路福岡に来られて、そこで待ち合わせ。
無事に関門海峡を抜ける為に、潮が止まる時刻を調べて慌てることなく無事に通過できました。


巌流島を寄り道し、武蔵と小次郎の記念碑を一瞥した後、玄海灘に抜けると海は穏やかに。
快適なクルージングが楽しめたそうです。

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関門橋を目の前に



5月23日
福岡にて奥様と合流
福岡に奥様到着
無事、福岡に到着したSKIP JACKは、福岡マリノア海の駅にフネを入れました。
やがて空路東京から駆けつけた奥様と合流し、再び2人旅に。
これで、男1人のテント暮らしから開放されました。
お天気の崩れをやり過ごす為、今日は福岡に1泊し明日はその後の予定を立てるため、福岡で過ごす予定です。

今後の計画は、お天気の崩れをにらみながら、第1希望は長崎ハウステンボス。

もしも無理なら移動ができなくなった時点で打ち切りです。

クルーザーに挟まれた小さなボストン。
その存在感は偉大です。
九州到着もさることながら、なんと長崎まで視野に入ってしまったこの海の旅。

安全に慎重にを心がけ、情報収集も怠りなく、焦ることなく一歩一歩を進めてきた甲斐がありました。

途中途中で多くの友人もできたことでしょう。

目前に迫る旅の終わりにまた奥様もご一緒され、お2人でとにかく健康にご一緒にゴールテープを切られることを心から祈るばかりです。

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楽しそうな遊園地を沖から


5月24日から25日
福岡から呼子・伊万里〜長崎ハウステンボス
呼子の海上レストランで
24日の朝、楽しみに定期通信を開いてみると…
「昨日は大変でした。」と、この旅初めての苦労がにじみ出る文面が…
なんと、福岡ドームで開かれているセパ交流戦のため、宿がまったく取れなかったそうです。
ようやく取れた宿は1人2500円の凄い宿だったとか。

予想された天気予報より海も穏やか、雨の降り出しも遅れそう。
きっと宿はもっと取れない。
こうなったら、先を目指すしかありません。
朝9時半に福岡を発ち、無風ベタ凪ぎの海を西へ。
途中、呼子にある海上レストランに立ち寄り、早めのお昼休憩を楽しみました。

相模湾では考えられないような環境のマリンレジャー&美味しいお刺身に舌鼓を打った後、出発。

その頃から雨が降り始め、途中は本降りになったそうですが、カッパを着て鏡のような海面をのんびり伊万里へ進みました。

親切な伊万里「つばきマリーナ」
まず、伊万里海の駅に入った後、宿泊の相談をしたら、お隣の同系列マリーナ「つばきマリーナ」を紹介されたとのこと。
なんど、先導付でつばきマリーナへ入港です。

ここでは格安&快適なお部屋と自由に使える車までご用意されたとか。

何もかも、人徳のなせる技だとつくづく思います。

お部屋からフネを眺めながら
お借りしたクルマで伊万里市内に観光に出かけたとのこと。
焼き物の町ですから、美しい陶器のご鑑賞も楽しまれたのではないでしょうか。

男の一人旅から夫婦2人旅になると、レンズが向かう風景も変わります。
奥様の優しい笑顔が、お2人の幸せな船旅を感じさせます。

伊万里でこの夜を過ごし、いよいよ25日は最終目的地のハウステンボスへ向かいます。

美しい奥様と綺麗な陶器
進水式から1年と1ヶ月、最初のクルーズは岩港からリバーポートまでの小1時間。
奥様も楽しみに同乗されて歩み始めたボートライフでした。

そして今日25日、平戸経由でハウステンボスに向かった航海の総仕上げも、夫婦2人旅。

25日日曜日午後、SKIP JACKは無事、最終目的地、「ハウステンボス」へ堂々ゴールいたしました。
お2人も、船もエンジンも、最後まで無事に安全に進まれたこの船旅。
「到着しました!」の電話の声は、誇らしげに私たちの耳に響き、また、安全に健康に乗り越えられた安堵感や、多くの経験・出会いを楽しまれた幸福感に満ちていました。

明日の朝、またたくさんの写真と総仕上げのメールが届くことを、楽しみにしています。

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5月25日 感動のゴール 
伊万里〜九十九島〜ハウステンボス
くじゅうくしま海の駅にて
人差し指の上がSKIP JACK
旅が終わった翌日、最終日の詳細がメールで送られてきました。
そこには、ゴールを目前にしつつも、最後まで安全に慎重に航海をすすめた様子が、淡々と記されていました。

朝6時過ぎに伊万里を出発し、平戸瀬戸と針尾瀬戸、2箇所の急流を抜けなければなりません。
最初の平戸瀬戸は予定通り通過できましたが、針尾瀬戸の午前中の憩流時刻には微妙なタイミングになってしまったそう。
そのため、午後に通過することにし、しばし「くじゅうくしま海の駅」で休憩を取りました。

小さな島々が浮かぶ九十九島は、風光明媚な西海国立公園の中に位置します。
迷路のような島々の間を抜け、慎重に歩を進めたのでした。
九十九島を発ち、再び迷路のような海を抜けて外海に出ると、大村湾はもう目の前。
曲がりくねった水路を奥へ奥へと進みます。
潮が止まる時間だったため難しくはなかったそうですが、もしも午前中に無理をしていたら、と思ったそうです。

そして目の前に西海橋が見えてきて…

その先は鏡のような大村湾。
思わず、脱力感に襲われたそうです。

速度を落とし、ヨットのようなスピードでゆっくりとハウステンボスに向かいます。
そして目の前にどんどん大きくはっきりと、ハウステンボスが!

5月25日13時55分、ハウステンボスB-41バースに無事到着

西海橋をくぐれば
その先は大村湾



平塚を4月26日に発って30日目、走った距離は1055マイル。
お2人の頭の中には、いろいろな思い出がいっぺんに吹出してきたそうで、頭の中はいっぱいになったとのことです。

しかし、とにかくノートラブルで走破できたことは何にも替え難い素晴らしいこと。
無事にゴールを迎えられたお二人に、心からおめでとうの言葉を送りたいと思います。

走行距離1055マイル
ハウステンボスで少しゆっくりと過ごした後、ご夫妻は27日まで滞在予定です。
運河をのんびりクルージング。
今までの船旅がうそのよう?

無事なゴールを祝うような
ハウステンボスの花火


5月27日帰京 6月8日ホームポートへ 
日常へ…
お帰りなさい!ご無事で何よりです

金刀比羅宮のお土産
5月25日、長い航海を終えたSKIP JACKのお2人は、ハウステンボスで残り少ない休暇を満喫され、27日に無事ホームポートのリバーポートマリーナに帰られました。

航海の間、主の留守を待っていたクルマをとりにリバーポートに立ち寄られたお2人。
お話を伺っているとあっという間に時が流れていきました。

途中、石廊崎、遠州灘、潮岬、鳴門、関門海峡などなど、名だたる難所をいくつも越えたこの船旅ですが、大変な場所はあったけれど、怖い思いをされたことはなかったそう。

安全に気を配り、天候を考慮して、綿密な航海計画を立てて進まれた安全策が、随所に生かされたのでしょう。

また、各地でできたお友達とのその後の交流も、この旅で培われた大きな財産となられたことでしょう。
尽きぬ話に名残を惜しみつつ、次回8日のボート帰港を楽しみにお別れいたしました。
そして翌月、6月8日、いよいよSKIP JACKがホームポートに帰還することに!

旅が始まる前から運送面で万全のサポートをしてくれた運送会社さんが、朝早くから運んでくれました。

朝のうちは少し小雨の残るぐずついたお天気でしたが、荷物を降ろし始めた頃には雨も小止みになりました。

無事に帰ってきました!
1ヶ月の船旅を終えたあとでも、壊れたものはほとんどありませんでした。
船底に少し汚れがついていたことと、たくさん載せていた荷物のあとがはっきりわかる汚れが付いていた程度。
ボートフックの先端が折れたことと、フェンダーホルダーが変形したことが唯一壊れた箇所でしょうか?

和歌山・田辺での思い出も詰まった、貴重な壊れ物です。

出発前と変わったところは、
金刀比羅宮の御札だけ?

ハルの汚れ
船底の汚れはこの程度。
1日3〜4時間の航行でしたが、毎日走っていたお陰で思ったほどはつきませんでした。

ただ、重い荷物の荷重のせいで、トランサムドレンは常に水に漬かっていたため、モーターウエルにはとある変化が…

これだけ載っていたのです。

モーターウェル内部の青海苔
モーターウエル内部に青海苔らしき海藻が侵入し、だいぶ繁殖していました。

エンジンもボートも人も、思い出や経験を載せて無事に戻ってくることができました。


チャリが大活躍だったそう。

会社がくれた1ヶ月の休暇をこれほどまでに有効利用されたお2人。
多くの新しい仲間ができ、普段の生活では考えられないような自然と向き合い、
文字どおり荒波も乗り越え、見事夢を実現されたことに
心から敬意を表したいと思います。

またいつか、この旅の続きを行ってくれることを願って、
リフレッシュ・海の旅の完結とします。

ボート倶楽部&オーシャンライフ誌にて、
旅の模様が取材される予定です。



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